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シマ・キムとアメリカン・グリーンのコラボ作『dorothy』のリミックス・アルバムである本作は、参加している音楽家/トラックメイカーそれぞれの持ち味を生かしながら、『dorothy』が持つ音楽性を極限まで拡張し再編した優れた作品だ。

本作のもっとも驚くべき点は、Line Craftによる「bird song」のように鍵盤が主体となったウィスパリング・ヴォーカルナンバーから、韓国のプロデューサーZekkはインディーR&B的な原曲にEDM的なラウドネスを導入し、QuineGhostのようにグリッチ・ノイズを駆使した美しいエレクトロニック・ミュージックへを再編成したトラックまで収録されているのだが、これだけジャンルも経歴も国籍も異なったトラックメイカーたちが集合しているにも関わらず、リミックス・アルバムにありがちな、ただ曲を並べているだけの雑多な内容になっていないという点だ。足並みを揃えているどころか、方向性が全く違った楽曲ばかりであるにも関わらず、全曲を通して聴くとどこか一貫しているように感じるのはなぜだろうか。

ここでぼくたちは思い出す必要がある。『dorothy』は「ドロシー」という一人の女性を巡った作品であるということを。
オリジナル作品はシマ・キムが全体像を描き、アメリカン・グリーンがそれを補佐することで「ドロシー」を描写したが、リミックス作品に収録されている楽曲は、トラックメイカーたちがそれぞれの思い描く「ドロシー」を綴ったものだ。つまり同一人物を異なった人間たちが多角的に見ることで形成された像の集合体がこのリミックス作品なのだ。曲の方向性が全く違っていてもどこか共通しているように感じるのはそのせいなのかもしれない。

トラックによってインパクトこそ違うが、それぞれのリミキサーが編曲の枠を超え出来上がった本作はポップの幅を少なからず圧し広げただろう実験的なリミックス集として、リスナーに問いかけるものになるのではないだろうか。

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released April 5, 2017

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